◎タンクローリーは南西部オンド州の道路で23日に事故を起こし、身動きが取れなくなった。
ナイジェリア南西部オンド州で石油タンクローリーが爆発し、少なくとも8人が死亡した。地元当局が24日、明らかにした。
それによると、タンクローリーは市内の道路で23日に事故を起こし、身動きが取れなくなったという。運転手にケガはなかった。
オンド州警察の広報担当はAP通信の取材に対し、「運転手が避難した後、多くの市民がタンクローリーに群がり、ガソリンを盗もうとした」と語った。
それによると、犠牲者は見分けがつかないほど黒焦げになり、身元確認は困難だという。
ナイジェリアでは石油タンクローリーが絡む事故が相次いでおり、今回のような爆発に発展することも珍しくない。
今年就任したティヌブ(Bola Tinubu)大統領は数十年続いたガソリン補助金を廃止。その結果、ガソリンの小売価格はこの1カ月で2倍以上に跳ね上がった。
同国ではトラックの死亡事故も多発している。
今年1月には南部でトラックとバスが絡む交通事故が2件発生し、子供を含む少なくとも20人が死亡。昨年11月にもトラック事故で12人が死亡した。
ナイジェリアは世界で最も交通事故の多い国のひとつであり、毎年推定5万~6万人が死亡している。その原因の大半が無謀運転とルール無視だ。