◎事故はナイジャ州中北部の地区で発生した。
ナイジェリア中部ナイジャ州で石油タンクローリーとトラックが正面衝突・大爆発し、少なくとも48人が死亡した。地元当局が8日、明らかにした。
それによると、事故はナイジャ州中北部の地区で発生。タンクローリーは家畜も運んでおり、少なくとも50頭の家畜が焼け死んだとみられる。
州警察の担当官は地元メディアの取材に対し、「現場で炭化した30人の遺体を収容し、その後、新たに身元不明の18人の遺体を発見した」と語った。
それによると、その多くが事故後に集まった野次馬とみられる。複数の車両が爆発に巻き込まれた。
48人は現場近くの空き地に集団埋葬された。
ナイジャ州知事は声明で現場周辺の住民に落ち着くよう促し、タンクローリーが事故を起こしても、燃料を盗もうとせず、現場に近づかず、警察に通報するよう求めた。
ナイジェリアではタンクローリーが絡む事故が多発。今回のような爆発に発展することも珍しくない。
ナイジェリアは世界で最も交通事故の多い国のひとつであり、毎年推定5万~6万人が死亡している。その原因の大半が無謀運転とルール無視だ。
同国には貨物を輸送する鉄道システムがないため、その多くをトラックで輸送している。
ナイジェリア連邦警察によると、タンクローリーが絡む事故は2020年だけでも1531件発生し、535人が死亡、1142人が負傷したという。