◎ナイジェリアの消費者物価指数(CPI)は過去30年で最高水準に達し、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がった。
ナイジェリアの国家緊急事態管理庁(NEMA)は3日、同丁の食品倉庫で略奪が急増していることを受け、警備を強化すると発表した。
それによると、全国のNEMA事務所や食品倉庫への攻撃が相次ぎ、負傷者も確認されたという。
NEMAは声明で、「各事務所の責任者に対し、略奪や暴力を防ぐ措置を速やかに講じるよう命じた」と明らかにした。
ナイジェリアの消費者物価指数(CPI)は過去30年で最高水準に達し、ガソリン価格はこの1年で2倍以上に跳ね上がった。
1月のCPIは30%弱。ティヌブ(Bola Tinubu)大統領はガソリン補助金の廃止や複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。
その結果、人口約2億1000万人の大多数を占める低中所得者層がインフレに苦しむことになった。
ラゴスに拠点を置く複数の労働組合は先週、「大飢饉の発生を防ぐための対策を求める全国一斉デモを開始する」と宣言した。
労組は大統領府に宛てた書簡の中で、公平な分配を確保するために、全国すべてのNEMA食品倉庫を開放するよう要求した。
地元メディアによると、首都アブジャのNEMA食品倉庫が暴徒の攻撃を受け、ほとんどの食品が略奪されたという。その一部は市場に流通し、高値で取引されているようだ。