◎25日の時間内に投票できなかった多くの有権者が各地の投票所に長い列を作った。
ナイジェリアの選挙管理委員会は26日遅く、大統領選の最初の結果を公表したが、勝者が確定するまでには何日もかかる可能性がある。
首都アブジャの選管報道官は、「南西部1州の結果が確定し、与党・全進歩会議(APC)のティヌブ(Bola Tinubu)候補が最多得票を獲得した」と発表した。
他の35州とアブジャの結果は輸送の問題と治安悪化の懸念による投票の遅れが生じたため、保留となっている。
AP通信によると、25日の時間内に投票できなかった多くの有権者が各地の投票所に長い列を作ったという。
多くの投票所が26日も投票を継続している。
有権者はブハリ(Muhammadu Buhari)大統領の任期満了に伴い、18人の候補の中から新大統領を選ぶ予定だ。連邦議会の上下両院選も25日に行われ、州議会選は来月11日に予定されている。
選管報道官は投票日が延期されたことには言及せず、「集計作業は24時間体制で続く」と述べた。
選管のヤクブ(Mahmood Yakubu)委員長もSNSに声明を投稿。「多くの州で投票が続き、アブジャの本部に結果が届きつつある」と述べた。
報道によると、次期大統領は3候補に絞られている。APCのティヌブ氏、最大野党・国民民主党(PDP)のアブバカル(Atiku Abubakar)元副大統領、そして2人の一騎打ちに割って入ったオビ(Peter Obi)氏の3人だ。
第1ラウンドの結果は少なくとも27日までは確定しないと予想されている。
2019年の選挙は勝利宣言まで4日かかった。全36州と首都の3分の2で25%以上の票を確保し、かつ最多得票を獲得した候補がいない場合は上位2人の決選投票に移行する。
アブジャのカトリック教会は26日の日曜礼拝で選挙の成功を祝い、礼拝者に歌い踊るよう求めた。
野党は選管に透明性を保つよう要請している。「選挙管理委員会は独立と透明性を完全に保ち、有権者の1票1票を慎重に、慎重に、慎重に扱ってください...」
報道によると、各地の投票所には陸軍兵士や機動隊などが配備されたという。主要都市の一部道路には検問所も設置された。
ナイジェリアの北西部と南東部地域では100を超える武装勢力が活動している。
同国最大の武装勢力であるイスラム過激派組織ボコ・ハラムは投票所となっている大学も標的とし、学生数百人を誘拐。その多くが行方不明のままだ。ナイジェリア軍はボコ・ハラムと10年近く戦っているが、紛争終結の見通しはまったく立っていない。