ナイジェリア25年第1四半期GDP成長率プラス3.13%、市場予想下回る
24年第4四半期(10~12月)の伸び率は2.27%であった。
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アフリカ西部・ナイジェリアの国家統計局が21日、最新の経済統計を公表した。
それによると、25年第1四半期(1~3月)の経済成長率(季節調整済み)は前年同期比3.13%増。市場の予想を下回った。
統計局の局長は首都アブジャの記者団に対し、「25年第1四半期時点のGDPが372.822兆ナイラ(約35.89兆円)に拡大した」と語った。
24年第4四半期(10~12月)の伸び率は2.27%であった。
局長は「推計の基準見直し後、2025年第1四半期のGDPのパフォーマンスは主にサービス部門が牽引し、4.33%の成長率を記録。総GDPの57.15%を占めた」と述べた。
石油生産量は日量160万バレル、前年同期の157万バレルを上回った。
ナイジェリアのインフレ率は昨年、28年ぶりの高値に達した。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は23年5月の就任初日にガソリン補助金を廃止。複数の為替レートを統一するなど、財政健全化を進めている。
その後も電気料金の補助金を廃止するなどした結果、ガソリン価格は2倍以上に、公共交通機関の運賃や日用品の価格も急騰した。
24年12月のインフレ率は34.80%、25年6月は22.22%まで低下したが、それでも過去10数年に比べると高い。
中央銀行は直近2回の金融政策決定会合で政策金利を27.50%に据え置いた。次の会合は今週予定されている。