◎5月末に就任したティヌブ大統領の政策は人口の大多数を占める低中所得者層の生活を圧迫している。
ナイジェリア、首都アブジャの機動隊(Getty Images)

ナイジェリア北東部アダマワ州で略奪が横行しているとして、24時間の外出禁止令が発令された。現地メディアが7月31日に報じた。

それによると、ギャングやチンピラが同州の企業・小売店・民家などを襲っているという。死傷者は今のところ確認されていない。

同州知事室は声明で、「ギャングやチンピラによる攻撃が相次いでいることを受け、24時間の外出禁止令を発令した」と述べている。期間は8月1日の早朝としている。

また同知事室は「無法者たちが住民に暴行を加え、企業の事務所や民家に押し入り、財産を持ち去っている」と非難した。

5月末に就任したティヌブ(Bola Tinubu)大統領の政策は人口の大多数を占める低中所得者層の生活を圧迫している。

数十年前に導入されたガソリン補助金が打ち切られた結果、全国のガソリン小売価格は2倍以上に跳ね上がった。

ソーシャルメディアで共有された動画にはアダマワ州で日用品を扱う店舗に押し入る暴徒の姿が映っていた。

現地メディアによると、市内には機動隊が追加配備され、31日正午の時点で屋外を歩く人の姿はほとんどみられないという。

州警察は略奪に関与したとされる44人を逮捕したと報告している。

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