◎ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア北東部ボルノ州の市場で爆弾が爆発し、少なくとも16人が死亡、数十人が負傷した。警察が1日、明らかにした。
州政府は同日、24時間の夜間外出禁止令を発令。市民に不要不急の外出を控えるよう呼びかけた。
地元メディアによると、爆弾は7月31日の午後8時頃、州都マイドゥグリから50キロほど離れた郊外の集落の市場内にある喫茶店で爆発したという。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
ボルノ州は西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」による学生誘拐事件で知られ、何度もテロ攻撃に見舞われてきた。
現場で対応に当たった警察官は地元テレビ局の取材に対し、「カフェで爆発したのはIED(即席爆発装置)であり、自爆テロではない」と語った。
その後、州警察は声明を発表。これまでに16人の死亡を確認し、少なくとも24人が重傷を負い病院に搬送されたと明らかにした。
ナイジェリア北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ボルノ州の結婚式場と病院で6月末に発生した連続自爆テロでは少なくとも30人が死亡、100人以上が重軽傷を負った。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、戦闘員の数は数万人と推定されている。
ボコ・ハラムと中央政府は戦争状態にあり、その一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」も主に北部地域で攻勢を強めている。
ボコ・ハラムと国軍による2009年以降の戦闘で死亡した民間人は3万5000~4万人。今も260万人以上が避難生活を余儀なくされている。