◎ナイジェリアではボートの事故が多発しており、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。
ナイジェリア南部バイエルサ州の河川で木造ボートのエンジンが爆発し、少なくとも20人が死亡した。地元当局が8日、明らかにした。
それによると、現場は同州郊外の集落近くを流れる河川。ボートは7日に爆発・炎上したという。
バイエルサ州警察の報道官は声明で、「爆発の原因を調査中である」と述べた。
同州の労働組合は記者会見で、「このボートは郊外のコミュニティから州都に移動中、突然エンジンが爆発し、沈没したようだ」と語った。
それによると、事故を目撃したボランティアが遺体を引き上げたという。
労組の委員長は「この地域は電話が通じないため、警察に通報できず、ボランティアが救助作業に当たった」と述べた。
ナイジェリアではボートの事故が多発しており、農産物などを市場に運ぶ人が巻き込まれることが多い。地元メディアによると、ボートを使う地域は道路が整備されていないことが多いという。
政府はボート事故の件数や死者を公表していないが、昨年後半には少なくとも5件沈没事故が発生し、100人以上が死亡している。
事故原因は過積載やボートの整備不良など。ライフジャケットを着用する人はほとんどおらず、運航者も当局が求める対策をほとんど実施していない。