◎ナイジェリアではボートの転覆事故が多発しており、原因の多くが過積載や安全対策の不備とされる。
ナイジェリア中部ナイジャ州の河川でボートが転覆し、少なくとも28人が死亡、数十人が行方不明になっている。地元当局が11日、明らかにした。
それによると、事故はナイジャ州を流れるニジェール川で10日朝に発生。乗客30人が救助されたものの、これまでに28人の死亡が確認され、少なくとも40人が行方不明になっているとみられる。
ナイジャ州危機管理局の報道官はAP通信の取材に対し、「ボートは人里離れた集落の近くで転覆したため、救助隊の到着に時間がかかった」と語った。
報道官によると、付近の集落からボランティアが集まり、救助活動が行われたという。
その後、救助隊は11日朝までに4人の遺体を収容し、犠牲者は28人となった。ナイジャ州は100人近くがボートに乗っていたと推定している。
地元のテレビ局は州当局者の話しとして、「関係部門が被災者に必要な支援を提供する」と伝えている。
ナイジャ州知事室もソーシャルメディアに声明を投稿。犠牲者に哀悼の意を表したうえで、ボートに乗船する際はライフジャケットを着用するよう促した。
ナイジェリアではボートの転覆事故が多発しており、原因の多くが過積載や安全対策の不備とされる。
北部クワラのニジェール川では今年6月、結婚式帰りの住民を乗せたボートが転覆し、100人以上が死亡した。