◎ナイジェリアではボートの転覆事故が多発しており、原因の多くが過積載や安全対策の不備とされる。
ナイジェリアの警察当局は14日、北部クワラを流れるニジェール川で結婚式帰りの住民を乗せたボートが転覆した事故について、これまでに106人の死亡を確認し、144人を救助したと明らかにした。
ボートは13日早朝に転覆。結婚式帰りの住民数百人が乗船していたと伝えられている。
地元警察の報道官は声明で、「子供を含む106人の遺体を収容し、144人が漁師やボランティアなどによって救助された」と述べている。
乗客がいつ救助され、どこに搬送されたかは不明である。一部の地元メディアは少なくとも50人が行方不明と伝えている。
警察の報道官も「行方不明者の数は確定しておらず、地元の住民は300人近くが乗船していたと通報しているため、ボランティアによる捜索活動が続いているようだ」と述べていた。
それによると、ボートは丸太にぶつかって真っ二つに割れたという。事故は13日の午前3時頃に発生したとみられ、付近の住民は夜が明けるまで事故に気付かなかったようだ。
報道官は人々が水上輸送に頼ることがないよう、地区の道路を整備する必要があると訴えた。「道路が整備されていればこんな事故は起きなかったはずです,,,」
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は14日、犠牲者と遺族に改めて哀悼の意を表し、関係閣僚に必要な支援を提供するよう命じたと明らかにした。
またティヌブ氏は水運の課題を調査・改善し、安全性を向上させると約束した。
ナイジェリアではボートの転覆事故が多発しており、原因の多くが過積載や安全対策の不備とされる。北西部ソコト州の川で先月発生したボートの転覆事故では子供を含む15人が死亡した。