イスラム過激派の指導者2人逮捕 ナイジェリア政府が発表
逮捕されたのは国際テロ組織アルカイダとつながりのある指導者。複数の機関による摘発作戦の末、身柄を確保したという。
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ナイジェリア政府は16日、治安部隊が国際手配されているイスラム過激派の指導者2人を逮捕したと明らかにした。
それによると、逮捕されたのは国際テロ組織アルカイダとつながりのある指導者。複数の機関による摘発作戦の末、身柄を確保したという。
このうち1人は今年初めに同国北中部で発生した複数のテロに関与したとされる。
大統領府の国家安全保障顧問は声明で、「摘発作戦は5月から7月にかけて実施され、複数の証拠を押収し、指導者2人を逮捕した」と述べた。
また顧問は「摘発作戦は継続中で、さらなる逮捕につながる可能性がある」と述べた。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。
米国防総省は13日、ナイジェリアの治安強化のために3億4600万ドル相当の武器売却を承認した。