◎ラグバジャ氏は23年6月に陸軍司令官に就任。西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」との厳しい戦争を率いてきた。
アフリカ西部・ナイジェリア陸軍のラグバジャ(Taoreed Abiodun Lagbaja、56歳)中将が死去した。大統領府が6日、明らかにした。
死因は公表されていないが、病気のためラゴス市内の病院に入院し、5日夜に亡くなったという。
ラグバジャ氏は23年6月に陸軍司令官に就任。西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」との厳しい戦争を率いてきた。
地元メディアによると、ラグバジャ氏は2ヶ月近く公の場に姿を現さなかったため、亡くなったいう噂が流れていた。陸軍は2週間ほど前にこの噂を否定していた。
ティヌブ(Bola Tinubu)大統領は別の中将を陸軍司令官に任命する人事を承認している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、戦闘員の数は数万人と推定されている。
政府とボコ・ハラムは戦争状態にある。2009年以降の戦闘で死亡した民間人は3万5000~4万人と推定され、260万人以上が避難生活を余儀なくされている。
ナイジェリアの軍隊は長い間、資金不足と戦力不足に喘ぎながら、過激派の攻勢を食い止めるために戦ってきた。
同国の北中部ではボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動しており、テロや誘拐事件が多発している。