◎ナイジェリア北部ではフラニ族(イスラム教)とその他の民族(キリスト教)間の対立が激化し、各地で暴力事件が相次いでいる。
ナイジェリア政府は13日、北部プラトー州の集落で武装集団が100人以上を殺害した事件について、北西部に拠点を置く武装集団と北東部のイスラム過激派組織が連携して事件を起こした可能性があると発表した。
モハメド情報相は記者団に対し、「武装集団とジハード組織が協力関係を結んだことを初めて確認した」と述べた。「組織は不浄の握手を交わしました...」
また情報相は、首都アブジャの近郊で最近発生した列車テロも協力関係を結んだ武装集団とジハード組織の犯行と指摘した。武装集団はカドゥナ州の郊外を走行していた列車を爆破し、乗客8人を殺害、160人以上を誘拐した。
ナイジェリア北部ではフラニ族(イスラム教)とその他の民族(キリスト教)間の対立が激化し、各地で暴力事件が相次いでいる。
暴力の中心にいるのは主に牧畜民で構成される武装集団と、北東部(ニジェールとの国境付近)に拠点を置くイスラム過激派組織ボコ・ハラム、その他のジハード組織である。
ナイジェリアの安全保障を研究している専門家はAP通信のインタビューの中で、「ボコ・ハラムを含むジハード組織は無法地帯の北東部エリアから他の地域に進出し、政府と対立している武装集団と協力関係を結んだのかもしれない」と指摘した。「提携は市民やインフラへの攻撃を加速させるかもしれません...」
軍はボコ・ハラムとの戦いを10年近く続けている。
最大都市ラゴスに拠点を置くセキュリティ会社SBMインテリジェンスの顧問はAP通信に、「北西部の武装集団にボコ・ハラムが加われば、治安部隊は間違いなく苦戦を強いられる」と述べた。
ナイジェリアの治安危機は13日も続き、北西部ザムファラ州では武装集団が女子学生4人を拉致し、北中部ベヌエ州では市民少なくとも23人が殺害されたと伝えられている。
ベヌエ州知事は13日、武装集団の暴力が増加していることについて、「ナイジェリア国民は絶滅の危機に瀕している」と懸念を表明し、政府に住民の自衛を認めるよう訴えた。
政府は武装集団をテロ組織に指定するなどの対策を進めている。しかし、一部のアナリストはブハリ大統領に地域の治安を回復する力はないと指摘し、国連平和維持ミッションの介入が必要という見方を示している。
セキュリティ会社SBMの顧問はAP通信の取材に対し、「政治家の意志と行動力にかかっている」と述べた。
国防相は13日、批判が高まっていることを理解する一方、「政府はまだ治安をコントロールできている」と強調した。「政府は状況を把握しています。今、懸命に計画を立てており、できるだけ早く実行するつもりです」