◎ナイジェリアの北中部ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア中部ナイジャ州で武装集団による待ち伏せ攻撃があり、軍の兵士少なくとも36人が死亡した。地元当局が17日、明らかにした。
それによると、事件はナイジャ州郊外の地区で14日に発生。武装ギャングの取り締まりに当たっていた部隊が待ち伏せ攻撃を受け、将校3人を含む22人が死亡したという。
その後、空軍のヘリコプターが負傷者を運ぶために現地に派遣されたものの、別の地点に墜落し、乗員14人が死亡した。
墜落の原因は明らかになっておらず、警察と軍が調査している。
地元メディアによると、待ち伏せ攻撃に関与したのはフラニ人の元遊牧民で構成される武装集団とみられる。
水や土地を巡るフラニ人と地元のベロム人による部族間抗争は数十年前から続いており、収束の目途は全く立っていない。
陸軍の報道官は17日、「ナイジャ州で武装ギャングに対する作戦を数回決行し、数十人を殺害または拘束した」と明らかにした。
また報道官はこの地域に配備された部隊のついて、「地域住民の要請に基づき、地域全体の安全と安定を確立するために尽力している」と強調した。
ナイジェリアの北中部ではイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの武装勢力が活動している。
これらの武装勢力は警備が不十分な郊外の集落を標的にし、市民を殺害したり、身代金目的で誘拐したりする。
ナイジェリアのティヌブ(Bola Tinubu)大統領は現在、先月の軍事クーデターで危機的状況にあるニジェールの民主主義を回復させるため、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の議長として取り組みを主導している。