◎ナイジェリアの北中部では同国最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの反政府勢力が活動している。
正体不明の武装集団がナイジェリア中部プラトー州の集落を襲撃し、住民少なくとも16人を殺害した。地元当局が25日、明らかにした。
それによると、事件はプラトー州郊外の集落で24日に発生。武装集団が複数の民家に押し入り、住民を銃、ナタ、斧などで殺害したという。
AFP通信は陸軍関係者の話しとして、「テロリストたちは住民を処刑した後、姿を消した」と語った。
地元ラジオ局によると、プラトー州は数年前から宗教・民族間抗争に悩まされている。
AFPの取材に応じた目撃者は「夜遅くに突然銃声が聞こえ、パニックになった」と語った。「テロリストたちは住民を捕らえ、銃で撃ったり、ナタで切りつけたりしました...」
プラトー州知事室はSNSに声明を投稿。この襲撃を「野蛮、残忍、不当」と非難した。
地元ラジオ局によると、犯行声明を出した組織は確認されていない。事件後、この集落には陸軍と警察の部隊が配備された。
プラトー州知事の報道官はフェイスブックに、「罪のない、非武装の市民への攻撃は容認されず、関与した者はひとり残らず捕らえられ、責任を問われるだろう」と書き込んだ。
ナイジェリアの北中部では同国最大のイスラム過激派組織ボコ・ハラムを含む多くの反政府勢力が活動している。
これらの過激派は活動範囲を南部に広げ、陸軍や警察だけでなく民間人を標的にすることもある。