ナイジェリア学校襲撃、誘拐された生徒50人が自力で脱出、265人行方不明
この事件は21日の午前2時頃に発生。聖マリア学校(中等学校)の寮に武装兵が押し入り、生徒たちを脅してどこかに連れ去った。
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アフリカ西部・ナイジェリア中部ナイジャ州で正体不明の武装集団がカトリック寄宿学校を襲撃した事件について、地元当局は23日、50人の生徒が自力で脱出し、家族の元に戻ったと明らかにした。
この事件は21日の午前2時頃に発生。聖マリア学校(中等学校)の寮に武装兵が押し入り、生徒たちを脅してどこかに連れ去った。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
同校は生徒303人と教師12人が拉致されたことを確認した。
ローマ・カトリック教会の教皇レオ14世(Pope Leo XIV)は23日、拉致された生徒と職員の即時解放を呼びかけた。
ナイジェリア・キリスト教協会ナイジャ州支部によると、10歳から18歳の生徒50人は21日から22日にから個別に脱出したという。
同支部は声明で、「計253人の生徒と12人の教師が依然として誘拐犯に拘束されている」と述べ、中央政府に改めて対応を求めた。
生徒は男女混合、年齢は10歳から18歳、陸軍と警察の合同部隊が武装集団を追跡している。
一方、中部クワラ州で先週発生した教会襲撃事件について、当局は23日、拉致された信者38人が解放されたと明らかにした。
この事件は同州近郊の集落で18日夜に発生。複数人が教会に押し入り、2人を殺害した。
ナイジェリアでこのような誘拐事件は珍しくない。
北西部ケッビ州では今週初めに武装集団が学校に押し入り、女子生徒25人を拉致、教職員1人を殺害した。このうち女子生徒1人が逃げ出し、当局に保護された。
ナイジェリア北中部では西アフリカ最大のイスラム過激派ボコ・ハラムやその関連組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」など、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
中央政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。
ボコ・ハラムは2009年に西欧の教育に反対し、過激なイスラム法を導入するための武装闘争を開始した。
ボコ・ハラムは2014年、ボルノ州チボクの学校を襲撃し、12歳~17歳の少女276人を誘拐した。その多くが今も行方不明のままである。この事件以降に誘拐された学生は確認できているだけで1500人近くに達している。
陸軍は昨年3月、正体不明の武装集団に拉致された学生130人以上を救出した。
