SARSの残虐行為に対する抗議
ナイジェリアのムハンマド・ブハリ大統領は、国を揺るがした警察の残虐行為に対する抗議活動で少なくとも69人が殺害されたと語った。
死者は主に民間人、警察官と軍人も含まれる。
大統領報道官はBBCニュースの取材に対し、「ブハリ大統領は元指導者との緊急会議で犠牲者の詳細を公表した」と述べた。
政府は抗議者に自宅に留まり、州の夜間外出禁止令を遵守するよう命令した。
その後、抗議活動は劇的に沈静化したが、いくつかの都市では夜間外出禁止令を拒否する者も現れている。
23日、当局はラゴス州の夜間外出禁止令は間もなく緩和されると発表した。
ナイジェリアの抗議活動は10月7日に始まり、ほとんどの若者が悪名高い特別反強盗隊(SARS)の解体を要求した。
同部隊は数日後に事実上解散したが、抗議活動は終息せず、人々は統治方法の広範は改革を要求した。
抗議活動は20日にラゴス州レッキ料金所で発生したSARSの虐殺行為で爆発した。
権利団体アムネスティインターナショナルは、国家を歌う者たちへの銃撃で少なくとも12人が死亡したと発表した。なお、当局は関与を否定している。
大統領報道官は23日に開催された緊急会議について、次のように述べた。
大統領報道官:
「ブハリ大統領は抗議者の要求を満たすことにコミットしていると述べた」
「しかし、警察や軍が武器を降ろすことはなく、抗議活動に乗じた破壊や殺人はいかなる理由があろうと許可しないと述べ、元指導者もそれに同意した」
報道官によると、ブハリ大統領は会議の中で、「民間人51人、警察官11人、軍人7人が抗議中に殺害された」と述べたという。なお、この中に20日のSARS虐殺事件の犠牲者(12人)が含まれるかどうかは分からない。
ブハリ大統領は20日のSARS虐殺事件後に短い声明を発表。抗議者にデモをやめ、政府の対応を待つよう促したが、虐殺については一切言及せず、批判に直面した。
ブハリ大統領は20日の虐殺事件については一切触れず、誰が責任を負うべきなのかも明らかにしていない。
2週間以上前に始まった平和的な抗議活動は、特別反強盗隊(SARS)の総攻撃に遭遇し、一変した。
レッキ料金所で何人が殺害されたかはまだ分かっておらず、事件の震源地に関する情報はほとんど公開されていない。
地元メディアはまだ行方不明者がいると報道しており、死者はさらに増加する可能性もある。
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ここ数日の動向
20日夜の虐殺事件以来、ラゴスやその他地域で建物が焼かれ、略奪行為が頻発し、刑務所が攻撃を受けた。
AP通信によると、現在抗議活動は沈静化し、レッキ料金所を含む各地にバリケードや警察の検問所が開設されたという。
ラゴスのババジデサンウォオル州知事は、夜間外出禁止令は24日中に解除されると発表した。
また州知事は、「残虐行為に関連する様々な犯罪で起訴された、または起訴される予定の警察官23人のリスト」を公開した。
この告発には殺人、過失致死、非故意過失致死、武装強盗などが含まれる。
州知事は「ラゴスを再建し、警察の残虐行為を終わらせるためにリストを公開した」と述べた。
【ブハリ政権および当局の発表(抜粋)】
・全てのナイジェリア人が安全を保ち、自宅に留まり、義務付けられた夜間外出禁止令に従うこと。
・政府は市民に希望を提供する。私たちの最優先事項はナイジェリアの若者の福祉と安全。
・当局は20日の虐殺事件に一切関与していない。
・#EndSARSへの寄付はもう受け付けない。