◎大統領警護隊らで構成される反乱軍は昨年7月、ニアメの大統領府を占拠し、バズム氏とその家族(妻、息子)を拘束した。
ニジェールの軍事法廷が首都ニアメで軟禁されているバズム(Mohamed Bazoum)大統領の息子の保釈を認めた。国営テレビが9日に報じた。
それによると、軍事法廷は8日にこの決定を下したという。
大統領警護隊らで構成される反乱軍は昨年7月、ニアメの大統領府を占拠し、バズム氏とその家族(妻、息子)を拘束。その後、チアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍が国家元首に就任した。
それ以来、3人は大統領府のどこかで軟禁状態にあるとみられる。
国営テレビは軍政関係者の話しとして、「バズムの息子は保釈されるが、ニアメ市内にとどまる必要がある」と伝えている。
バズム氏とその妻の運命は不明である。
ECOWAS(西アフリカ諸国経済共同体)共同体裁判所は昨年末、バズム氏とその家族を即時解放するよう軍政に命じた。
軍政は1カ月以内にバズム氏を開放しなければならず、拒否すればさらに厳しい制裁を科される可能性がある。
バズム氏と息子は国家安全保障を損なった罪などで起訴されている。
バズム氏の弁護団によると、一家は水も電気も利用できない部屋に軟禁され、弁護士と面会することもできず、起訴されたことすら知らない可能性があるという。