◎ニジェール、マリ、ブルキナファソは10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
西アフリカのニジェール、マリ、ブルキナファソの軍指導者が6日、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)への復帰を否定した。
軍政の指導者たちは今年1月にECOWASを一方的に脱退して以来、初めてニジェールの首都ニアメで首脳会議を開いた。
昨年のクーデターで政権を掌握したニジェールのチアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍は記者会見で、「ECOWASは我々と敵対する勢力のひとつであり、復帰するつもりは微塵もない」と語った。
またチアニ氏は「ECOWASに代わる新組織、サヘル諸国連合(AES)が全ての問題を解決するだろう」と主張した。
3カ国の指導者は共同声明で、「ECOWASはその使命を果たしていない」と非難。近隣諸国との関係がこじれる中、昨年創設したAESを強化すると誓った。
3カ国は10年以上にわたってサヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系組織と戦ってきた。
ECOWASは1975年に創設された経済共同体。現在の加盟国は15カ国。最近この地域で多発するクーデターに悩まされている。
専門家によると、この脱退手続きには数年かかる。
脱退を主張する3カ国の指導者はロシアとの関係を強化。マリ軍政はロシアの民間軍事会社ワグネルと契約を結び、民間人を巻き込みながらイスラム過激派を掃討している。
ECOWASは7日に首脳会議を開く予定だ。