◎ニジェールはフランスの旧植民地であり、1960年の独立以来、4度軍事クーデターが発生している。
西アフリカ・ニジェールのバズム(Mohamed Bazoum)大統領が首都ニアメで大統領警備隊に拘束された。現地メディアが26日に報じた。
それによると、警備隊の兵士らは大統領府を封鎖し、バズム氏とその家族を閉じ込めたという。
AP通信は治安筋の話しとして、「陸軍は大統領警備隊の反乱分子に最後通告を突きつけた」と報じている。
それによると、バズム氏を拘束した兵士らは陸軍・警察・大統領警備隊の同僚にクーデターを支持するよう要求したという。
しかし、軍はこれに応じず、バズム氏を速やかに解放し、投降するよう求めたようだ。
APは治安筋の話しを引用し、「反乱分子はバズム大統領の釈放を拒否した」と報じている。
一方、ニジェール大統領府は26日朝にツイッターアカウントを更新。「大統領警備隊の反乱分子がテロ行為に従事し、国軍・警察・警備隊の支持を得ようとしたが、失敗に終わった」と書き込んだ。
また同大統領府はバズム氏とその家族は無事と報告した。兵士らが投降したかどうかは不明である。
ニジェールはフランスの旧植民地であり、1960年の独立以来、4度軍事クーデターが発生している。
ニジェールの隣国マリとブルキナファソは軍政の支配下に置かれている。フランスはイスラム過激派の暴力に対処するため、この3カ国に陸軍兵士を駐留させてきたが、昨年、マリの部隊を撤退させ、ニジェールとチャドに移した。