◎首都ウィントフック周辺地域と中部オチョソンデュパ州が最も影響を受けており、両地域でそれぞれ24人の陽性者が確認された。
ナミビア保健省は6日、首都ウィントフックや中部地域で54人が豚インフルエンザに感染したと発表した。
保健省の報道官によると、190人が「感染疑い」で医療機関に入院または処置を受けたという。集計期間は今年7月から10月5日。
報道官は、「ウィントフック周辺地域と中部オチョソンデュパ州が最も影響を受けており、両地域でそれぞれ24人の陽性者が確認された」と説明した。
オチョソンデュパ州の確定陽性は24人、感染疑いは37人。ウィントフックと周辺地域の陽性24人、疑い138人、東部地域の陽性6人、疑い15人と報告されている。
保健省によると、一部の陽性者はコロナウイルスと疑われたが、PCR検査で陰性を確認したという。
H1N1インフルエンザはウイルス性呼吸器感染症のひとつで、発熱、頭痛、筋肉痛など、その他のインフルとよく似た症状を発症することで知られている。
アフリカ南部では2009~2010年にかけて大規模な流行が報告され、8000人以上が発熱などの症状で感染が疑われ、処置を受けた。このうち感染が確定したのは102人、1人が死亡している。
専門家によると、H1N1は通常のインフルエンザとは異なり、高齢者よりも若者や中年の感染率が高いという。致死率は0.1%以下だが、他のインフルと同様、高齢者や基礎疾患のある人は重症化する可能性がある。