◎選管は11月27日の投票日当日、物流や技術的なトラブルにより、各地の投票所に長蛇の列ができたため、投票期間を11月30日まで延長した。
2024年11月27日/ナミビア、首都ウィントフークの投票所(AP通信)

アフリカ南西部・ナミビアの大統領選の開票作業が続いている。

選挙管理委員会は2日、暫定値を公表。開票率15%時点で大統領代行を務めるンダイトワ(Netumbo Nandi-Ndaitwah)副大統領が得票率56%、野党IPCのイトゥラ(Panduleni Itula)氏が27%となっている。

ガインゴブ(Hage Geingob、82歳)大統領は今年2月に死去した。

選管は11月27日の投票日当日、物流や技術的なトラブルにより、各地の投票所に長蛇の列ができたため、投票期間を11月30日まで延長した。

野党は選管に抗議し、延長を違法と非難。結果を受け入れないと宣言した。

今回のトラブルはこの地域で最も安定した民主主義国家のひとつとして称賛されてきた同国の評判に傷をつけた。野党は憲法裁判所に異議を申し立てる予定だ。

ンダイトワ氏は同国初の女性大統領を目指しているが、今回のトラブルで困難に直面する可能性がある。

ナミビアの人口は約260万人。1990年にアパルトヘイト下の南アフリカから独立して以来、選挙で首長を選出してきた。

ンダイトワ氏は歴史に名を刻む可能性がある一方、ガインゴブ氏らが残した負の遺産に対処しなければならない。

与党は高い失業率やその他経済的苦境、特に若者の不満に直面している。政府の汚職スキャンダルは同国の評判を落としている。

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