◎感染者の半数以上が5歳以下、栄養を十分に摂れていない子供であった。
アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の南西部クワンゴ州で謎の感染症が蔓延し、主に5歳以下の子供が罹患している。
世界保健機関(WHO)は9日、10月24日から12月5日までの間にクワンゴ州内で406人がこの病気に感染し、31人の死亡が確認されたと明らかにした。症状は発熱、頭痛、咳、貧血、身体の痛みなど。
感染者の半数以上が5歳以下、栄養を十分に摂れていない子供であった。
アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は先週、インフルエンザのような未知の感染症について、政府当局と連携して対応に当たっていると報告していた。
この感染症は主に農村部や遠隔地で発生。車の乗り入れが難しい地域も多く、政府、WHO、アフリカCDC、その他機関が連携して患者をサポートしている。
感染症の正体は明らかになっていない。WHOが現場に職員を派遣し、患者のサンプルを集めている。
コンゴの農村部では肺炎、インフルエンザ、コロナウイルス、はしか、マラリア、M痘(エムポックス)など、様々な感染症が蔓延している。
WHOは以前、正体不明の感染症について、「マラリアが流行の一因になっている可能性がある」と述べていた。
アフリカCDCはクワンゴ州内で少なくとも71人がこの感染症により死亡したと報告している。