◎死者は11月10~25日の間にクワンゴ州で確認された。発熱、頭痛、咳、貧血などの症状がみられたという。
コンゴ民主共和国の南西部でインフルエンザのような症状を訴える患者が急増し、過去3週間で数十人が死亡した。保健当局が3日、明らかにした。
それによると、死者は11月10~25日の間にクワンゴ州で確認された。発熱、頭痛、咳、貧血などの症状がみられたという。
同州の副知事はAP通信の取材に対し、「この期間中に67から最大143人が死亡したとみられる」と語った。
また副知事は「疫学の専門家がサンプルを採取し、感染症の正体を特定するために調査を行っている」と述べた。
当局は市民に対し、感染拡大を防ぐために同様の症状がある患者や遺体との接触を控えるよう促した。
コンゴではM痘(エムポックス)が大流行している。世界保健機関(WHO)によると、今年確認されたM痘感染者は4万7000人超、死者は1000人を超えている。
WHOは3日の声明で、「コンゴで未確認の感染症が報告されたことを認識しており、保健当局と協力してサンプルを収集するチームを現地に派遣している」と述べた。