WHO「アフリカでM痘(エムポックス)流行続いている」公衆衛生上の緊急事態維持
WHOは昨年8月に緊急事態を宣言。1年近くが経過した今も、アフリカ中央部を中心に感染者が確認されている。
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世界保健機関(WHO)は9日、アフリカ大陸でM痘(エムポックス)の感染拡大が続いているとして、「公衆衛生上の緊急事態」を維持すると表明した。
WHOは昨年8月に緊急事態を宣言。1年近くが経過した今も、アフリカ中央部を中心に感染者が確認されている。
M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。
死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。空気感染を起こした事例は確認されていない。
WHOのアフリカ事務所は声明で、「M痘の流行は依然として続いている」と述べた。
アフリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、今年はシエラレオネ、コンゴ民主共和国、ウガンダ、ブルンジなどで感染者が確認されている。