▽同国では10月初めの大統領選でシャポ氏が勝利して以来、野党主導の抗議デモが続いている。
2024年12月24日/モザンビーク、首都マプトの通り(Getty Images/AFP通信)

アフリカ南東部・モザンビークのシャポ(Daniel Chapo)次期大統領が27日、国民に団結を呼びかけ、野党に対し、抗議デモをやめるよう要請した。

シャポ氏は声明で暴力を非難し、野党支持者を含む全国民のために働く大統領になると強調した。

同国では10月初めの大統領選でシャポ氏が勝利して以来、野党主導の抗議デモが続いている。

野党は与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)が票を操作したと主張し、支持者に抗議デモを行うよう呼びかけている。

憲法裁判所は23日に選挙の結果を承認。シャポ氏は来月就任する予定だ。

抗議デモが暴動に発展した結果、数千人が隣国マラウイに逃亡した。

野党が今週呼びかけた4日間の抗議デモでは各地の道路が封鎖され、複数の都市で略奪や放火が確認された。

首都マプトの刑務所では少なくとも6000人の受刑者が脱獄。混乱に拍車をかけた。

地元の人権団体によると、この1週間の暴動で少なくとも134人が死亡。選挙後の死者数は260人を超えたという。

シャポ氏は声明の中で、「マプトを含む4つの都市で被害が拡大している」と嘆いた。

FRELIMOは1975年の独立時に政権を握り、その後、モザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)と15年にわたると血生臭い内戦を戦った。RENAMOは後に野党となり、今回の選挙にも候補を擁立した。

FRELIMOは過去にも不正選挙でしばしば非難されてきた。昨年の地方議会選挙後にも激しい抗議デモが起きている。

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