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▽首都マプトの大統領府周辺では数百人の野党支持者が平和的に抗議した。
2025年1月15日/モザンビーク、首都マプト、大統領に就任した与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)のシャポ氏(AP通信)

アフリカ南東部・モザンビークで大統領就任式が行われ、与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)のシャポ(Daniel Chapo)氏が宣誓した。

現地メディアによると、首都マプトの大統領府周辺では数百人の野党支持者が平和的に抗議した。

野党支持者たちは治安部隊に敷地への進入を阻まれた後、数十メートル離れた場所で平和的に抗議した。

治安部隊は大統領府につながるいくつかの道路を封鎖した。

シャポ氏は演説で、「我々は抗議デモの前、その最中にも、あなた方の声を聞いた」と語った。

シャポ氏は48歳。ニュシ(Filipe Nyusi)前大統領の後を継ぎ、FRELIMOを率いることになった。

FRELIMOは声明で、「社会的調和と平和を確立することが重要である」と述べた。

南アフリカのラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領など、数カ国の国家元首が式典に出席した。

投票は昨年11月に行われ、シャポ氏の得票率は65.17%、野党候補のモンドラーネ(Venancio Mondlane)氏は24.29%であった。

昨年末に行われた4日間の抗議デモでは各地の道路が封鎖され、複数の都市で略奪や放火が確認された。マプトの刑務所では少なくとも6000人の受刑者が脱獄し、その多くが今も逃走中だ。

地元の人権団体は抗議デモが始まって以来、300人以上が死亡し、数千人が逮捕されたと報告している。死者の中には警察官も含まれている。

FRELIMOは1975年の独立時に政権を握り、その後、モザンビーク民族抵抗運動(RENAMO)と15年にわたると血生臭い内戦を戦った。RENAMOは後に野党となり、今回の選挙にも候補を擁立した。

FRELIMOは過去にも不正選挙でしばしば非難されてきた。昨年の地方議会選挙後にも激しい抗議デモが起きている。

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