◎天然ガスは北部カボデルガード州沖のプラントで採取されている。
モザンビークのニュシ(Filipe Nyusi)大統領は13日、同国初となる液化天然ガス(LNG)の輸出を開始したと発表した。
天然ガスは北部カボデルガード州沖のプラントで採取されている。運営会社はイタリアの石油大手ENI。英石油大手BPとの長期契約に基づく輸出となる。
ニュシ大統領は声明で、「モザンビークで生産されたLNGが初めて世界に輸出されたことをうれしく思う」と語った。
またニュシ大統領はこのガス田がモザンビークに「違いをもたらす」と述べた。「このプラントと取引はモザンビークに予測可能な安定した収益をもたらし、国民に誇りと違いをもたらすと確信しています...」
カボデルガード州沖で発見されたガス田の埋蔵量はサハラ以南では最大規模とみられる。採取と生産が順調に進めば、同国は世界の10大輸出国のひとつになる可能性がある。
BPによると、アフリカには620兆立方フィートを超える天然ガスが埋蔵されている。国内用と輸出用のLNG生産はアフリカに大きな収益をもたらすと期待されている。
モザンビークはイスラム国(ISIS)とつながりのあるイスラム過激派の攻撃に悩まされており、最大都市ナンプラ州でもテロ攻撃が相次いでいる。
政府の統計によると、過激派は主にカボデルガード州で活動していたが、勢力を広げつつあるようだ。この4年で約4000人が死亡、100万人近くが難民になったと推定されている。