▽治安部隊と受刑者との衝突で33人が死亡、15人が負傷した。
アフリカ南東部・モザンビークの首都マプトにある刑務所からクリスマス当日に少なくとも6000人の受刑者が脱獄した。地元警察が26日、明らかにした。
それによると、治安部隊と受刑者との衝突で33人が死亡、15人が負傷したという。
同国では10月に行われた大統領選で与党・モザンビーク解放戦線(FRELIMO)のシャポ(Daniel Chapo)氏が勝利して以来、抗議デモが続いている。
野党はFRELIMOが票を操作したと主張し、支持者に抗議デモを行うよう呼びかけている。
地元メディアは抗議デモが刑務所に波及し、暴動を引き起こしたと報じているが、法務省はこの暴動と抗議デモは無関係であると主張している。
警察によると、暴動は25日の正午頃に発生。刑務所全体に広がり、一部の受刑者が刑務官の武器を奪い、他の受刑者を解放し始めたという。
ソーシャルメディアで拡散した動画には手錠を付けた受刑者たちが笑顔で刑務所から出てくる様子が映っていた。
警察は25日の声明で150人を逮捕したと明らかにした。