モロッコが空港拡張、5年間で6200億円投資、2030年W杯開催

政府は空港の旅客容量を現在の3800万人から2030年までに8000万人に拡大する計画だ。
モロッコ、最大都市イスタンブールの国際空港(Getty Images)

アフリカ北部・モロッコ政府は24日、スペイン、ポルトガルと共同開催するFIFAワールドカップに先立ち、主要空港の改修に今後5年間で380億ディルハム(約6230億円)を投資すると発表した。

政府は声明で、「これに先立ち、政府と空港当局ONDAの間で協定が締結された」と述べた。

この協定に基づき、250億ディルハムが空港拡張に、130億ディルハムが維持管理と土地取得に充てられる。

政府は空港の旅客容量を現在の3800万人から2030年までに8000万人に拡大する計画だ。

最大都市カサブランカのムハンマド5世国際空港は新ターミナルの建設を計画中。工事費は16億ドルと見積もられている。

モロッコは2030年にスペイン、ポルトガルとともにFIFAワールドカップを共同開催する準備を進めており、空港、高速鉄道、都市間鉄道、道路、インターネット網の拡張を計画している。

国王モハメド6世(King Mohammed VI)は4月、2030年までに同国の主要観光拠点であるマラケシュまでの高速鉄道建設を含む、960億ディルハム(約1.57兆円)相当の鉄道拡張計画を承認した。

モロッコの24年の観光客数は前年比で20%増の1740万人を記録した。

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