モロッコ政府、保健・教育支出増額へ 26年度予算案
2026年度予算案は来週、財務相が議会に提出した後、詳細について議論される予定である。
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モロッコ王室は19日、2026年度予算において、保健・教育分野に1400億ディルハム(約2.3兆円)を振り分けると発表した。これは前年比16%増となる。
同国では数週間から若者主導の抗議デモが続いている。デモ隊は政府が医療や教育を軽視して国際スポーツイベントに資金を注ぎ込んでいると非難してきた。
この2分野への支出は全体予算の約10%に相当する。
王室は国王モハメド6世(King Mohammed VI)が議長を務める閣議の後、声明で、「国内需要と非農業部門の業績のおかげで、モロッコ経済は今年4.8%成長する」という見通しを示した。
2026年度予算案は来週、財務相が議会に提出した後、詳細について議論される予定である。
一方、議会は次の総選挙に先立ち、女性や若者の参加を促進し、犯罪や違反で有罪判決を受けた候補者の立候補を禁止するなど、汚職を防止するための措置を含む2つの法案を可決した。
この法律が公布されると、35歳未満の候補者は選挙運動費用の75%の財政支援を受けることができるようになる。
モロッコは2030年にスペイン、ポルトガルとともにワールドカップを共同開催する準備を進めており、空港、高速鉄道、都市間鉄道、道路、インターネット網の拡張を計画している。
さらに、少なくとも3つの新スタジアムを建設し、6つのスタジアムを改修または拡張中だ。今年後半にはアフリカネイションズカップも開催される。