◎11月末時点の観光客数は1590万人。昨年同期比で20%増となり、過去最高を更新した。
アフリカ北部・モロッコの観光省は9日、今年の観光客数が過去最高を更新する見通しと明らかにした。
それによると、11月末時点の観光客数は1590万人。昨年同期比で20%増となり、過去最高を更新した。
11月だけで130万人の観光客が訪れ、昨年から31%増と飛躍的な伸びを見せた。この急増はモロッコの魅力の高まりを反映している。
海外在住のモロッコ人の訪問も急増、全体の17%を占めている。
観光産業はモロッコ経済において重要な役割を果たしており、GDPの約7%を占めている。また雇用と外貨の獲得源でもあり、国の成長に欠かせない分野となっている。
政府は観光客の誘致を進めるため、主要市場への航空路線を拡大し、全国的にあまり知られていない観光地のプロモーションを行い、旅行者へのアピールを強化している。
モロッコの観光戦略は野心的だ。2026年までに年間1750万人を達成し、スペイン、ポルトガルとFIFAワールドカップを共催する2030年までには2600万人の観光客を迎えることを目指している。