◎亡命希望者の大半はアフリカ人で、アフガニスタンやイエメンの難民も確認された。
モロッコ海軍は13日、257人の亡命希望者を地中海と大西洋で救助したと報告した。
モロッコの公共放送MAPによると、亡命希望者たちは頼りないゴムボートやカヤックでスペイン領を目指したという。一部の移民はジブラルタル海峡を泳いで横断しようとした。
海軍は声明の中で、「沿岸警備隊は7月9日から12日にかけて、頼りないボートやカヤック、スイミングで亡命を試みた257人を救助した」と報告している。
MAPによると、移民の大半はアフリカ人で、アフガニスタンやイエメンの難民も確認されたという。ゴムボートには女性や子供も多数乗船していた。
救助された人々はモロッコ領内の保護施設に移送され、治療を受けたと伝えられている。
モロッコ領内では移民に関連する事件・事故が相次いでおり、先月24日にスペイン領メリリャ国境で発生した事故では少なくとも23人が死亡、警備隊員を含む200人以上が負傷した。
メリリャはアフリカ大陸北西部に位置するスペインの都市で、1995年に自治権を与えられた。
モロッコ当局はメリリャの事故で死亡した亡命希望者の大半がスーダン出身だったと報告している。
スペイン内務省によると、昨年モロッコなどから海路でスペインに上陸した移民は4万人を超えたという。
今年1月~6月の間に入国を試みた移民は前年同期間から12%増加したが、ここ数週間は減少している。3月2日~4日の間にメリリャの国境フェンスを乗り越えようとした移民の数は2500人に達したと報告されている。