モロッコ経済成長率減速の見通し、統計局が発表
25年のGDP伸び率をプラス4.4%、26年を4.0%と予想している。
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モロッコの国家統計局(HCP)は15日、来年の経済成長率が減速する見込みであると明らかにした。
理由のひとつとして世界貿易の不確実性を上げている。
HCPは25年のGDP伸び率をプラス4.4%、26年を4.0%と予想している。
HCPは声明で、「この予測は小麦の平均的な収穫量とモロッコ製品に対する海外需要の減少を前提としたものである」と説明した。
またHCPは「国際貿易の分断化と持続的な不確実性が、商品とサービスの貿易成長に悪影響を及ぼし、モロッコ向け海外需要の回復を制限する見込みだ」と述べた。
さらに、「国内需要は輸入を牽引し続け、26年にGDPの1.9%に拡大する見込みである」とした。
財政赤字は税収の増加が政府支出の増加を相殺するため、今年度の3.6%から26年に3.4%に縮小する予想している。
25年第1四半期(1~3月)の経済成長率(季節調整済み)は前年同期比4.8%増。市場の予想を上回った。