モロッコZ世代抗議デモ、検察が2480人起訴
起訴された2480人のうち、1473人が裁判待ちで拘留中。起訴内容は武装反乱、公務執行妨害、暴力行為、暴動の扇動など。
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アフリカ北西部・モロッコで発生したZ世代主導のデモについて、検察が暴動に関与したとして逮捕された2400人以上を起訴した。現地メディアが29日に報じた。
それによると、起訴された2480人のうち、1473人が裁判待ちで拘留中。起訴内容は武装反乱、公務執行妨害、暴力行為、暴動の扇動など。
若者たちは数週間前から政府が医療や教育を軽視して国際スポーツイベントに資金を注ぎ込んでいると非難してきた。
モロッコは2030年にスペイン、ポルトガルとともにワールドカップを共同開催する準備を進めており、空港、高速鉄道、都市間鉄道、道路、インターネット網の拡張を計画している。
さらに、少なくとも3つの新スタジアムを建設し、6つのスタジアムを改修または拡張中だ。今年後半にはアフリカネイションズカップも開催される。
このデモは「Gen Z 212」と呼ばれる若者主導のグループが主催。全国で数千人を動員し、政府を驚かせた。
主催者は平和的なデモを呼びかけたが、一部が暴徒化し、3人が死亡、多数の負傷者が出る事態となり、略奪も確認された。
地元の人権団体は当局の取り締まりを批判したが、検察当局は警察の介入を合法と強調している。
