◎スウェーデン警察は今週、イラク系クルド人が主催するコーラン焼却デモを許可した。
モロッコ政府は29日、スウェーデンの首都ストックホルムでイスラム教の聖典コーランを燃やすデモが行われたことを受け、駐スウェーデン大使を召還し、抗議した。
モロッコ外務省はイスラム教の犠牲祭イード・アル・アドハに合わせて行われたこのデモを「攻撃的かつ無責任」と厳しく非難した。
また同省は「イスラムに対する攻撃への強い非難と、容認できない行為に対する拒絶」を表明した。
スウェーデン警察は今週、イラク系クルド人が主催するコーラン焼却デモを許可。警察の厳重な監視下の下、コーランの写しは市中心部のモスク近くで28日に焼かれた。
同警察はデモを許可した理由について、「現行法の下で禁じることはできない」と述べている。
ストックホルム控訴裁判所は2週間前、警察がコーラン焼却デモを許可しなかったことに異議を唱えた原告の訴えを支持した。
控裁は警察が言及した「秩序と治安の問題」とコーラン焼却デモには明確な関連性がないとして、デモを禁じた警察の判断は間違いであると裁定した。