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モロッコ政府が26年度予算案提出、7600億ディルハム

財務省は26年度予算案について、保健・教育の改善と地域間格差の是正を優先課題とする方針を示した。
モロッコ、カサブランカの市場(ロイター通信)

モロッコ政府が20日、2026年度予算案を議会に提出した。総額は25年度比5.5%増の7613億ディルハム(約12.5兆円)となる。

財務省は世界市場の不透明感や北アフリカ諸国における穀物収穫量の平均的な見通しなどを背景に、26年の経済成長率が25年のプラス4.8%から4.6%に減速すると予測している。

財務省は26年度予算案について、保健・教育の改善と地域間格差の是正を優先課題とする方針を示した。

モロッコでは数週間から若者主導の抗議デモが続いている。デモ隊は政府が医療や教育を軽視して国際スポーツイベントに資金を注ぎ込んでいると非難してきた。

政府は2030年にスペイン、ポルトガルとともにワールドカップを共同開催する準備を進めており、空港、高速鉄道、都市間鉄道、道路、インターネット網の拡張を計画している。

さらに、少なくとも3つの新スタジアムを建設し、6つのスタジアムを改修または拡張中だ。今年後半にはアフリカネイションズカップも開催される。

政府はワールドカップ効果で、26年度の公共投資が25年比12%増の3800億ディルハムに達すると見込んでいる。

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