過激派に拉致されたトラック運転手4人解放、マリ軍政が発表
マリの国営テレビは軍政報道官の声明を引用し、「トラック運転手たちは3日夜に無事解放された」と報じた。
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アフリカ西部・マリの軍事政権は5日、イスラム国(ISIS)系組織に拉致され、数ヶ月間拘束されていたモロッコのトラック運転手4人が解放されたと発表した。
4人はカサブランカからニジェールの首都ニアメまで電気機器を輸送していた際、25年1月18日にニジェール国境付近のブルキナファソ北東部で行方不明になったと報告されていた。
マリの国営テレビは軍政報道官の声明を引用し、「トラック運転手たちは3日夜に無事解放された」と報じた。
また報道官は「4人はISISサヘル支部に拘束されていた」と述べた。
国営テレビが報じた映像にはトラック運転手とみられる4人が軍政の最高指導者であるゴイタ(Assimi Goita)大将と面会する姿が映っていた。
報道官は「我が国の国家安全保障局とモロッコの対外諜報機関の協調した努力により4人の解放が実現した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。
マリとその隣国ブルキナとニジェールは10年以上にわたって国際テロ組織アルカイダやISIS系組織と戦ってきた。
マリ北部を含む広大なサヘル地域では多くの過激派が活動している。
3カ国の軍政は紆余曲折の末、サヘル諸国連合(AES)を形成し、ロシアに急接近。今年1月末に西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)から正式に脱退した。
マリの過激派は5月、金採掘現場で中国人2人を拉致した。