モロッコ中央銀行、政策金利据え置き、2.25%

理事会は声明で、「現在の借入コストはインフレ見通しと一致している」と説明した。
モロッコ、首都ラバトの中央銀行本店(Getty Images)

アフリカ北部・モロッコの中央銀行が24日、政策金利を2.25%で据え置くと発表した。

理事会は声明で、「現在の借入コストはインフレ見通しと一致している」と説明した。

また同行は「食品価格の低下を受けて25年の消費者物価指数(CPI)は平均1%となる見込みだが、来年には1.8%に上昇すると見込んでいる」と述べた。

さらに貿易政策、一部地域での紛争の影響、国内農業部門のパフォーマンスを理由に、「不確実性が高まっている」と指摘した。

中銀は25年の経済成長率をプラス4.6%、26年を4.4%と予測。24年の3.8%から上昇すると見込んだ。

トランプ米政権が10%の輸入関税を課したにもかかわらず、同行は「その影響は限定的である」とした。

モロッコの貿易における米国の割合は10%に満たない。

中銀は25年と26年ともに、リン酸塩と自動車の輸出拡大を背景に、経常収支赤字がGDPの約2%で安定すると予測している。

また中銀は外貨準備高について、25年に4070億ディルハム(約6兆4760億円)、26年には4237億ディルハム(約6兆7490億円)に達し、輸入需要の5.5ヶ月分を賄う十分な水準になると説明した。

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