コンゴ東部のコルタン鉱山が崩落、200人超死亡
事故は同国最大の反政府勢力「M23(3月23日運動)」が支配する北キブ州のコルタン採掘現場で発生した。
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コンゴ民主共和国東部・北キブ州にあるコルタン鉱山で今週、大規模な土砂崩れが発生し、200人以上が死亡した。地元当局が1月30日、明らかにした。それによると、犠牲者には鉱夫だけでなく、近くで働いていた子供や行商の女性も含まれているという。犠牲者数は今後さらに増える可能性がある。
事故は同国最大の反政府勢力「M23(3月23日運動)」が支配する北キブ州のコルタン採掘現場で発生。M23が任命した州知事の報道官はロイター通信の取材に対し、「今回の土砂崩れで200人を超える被害が出た」と語った。
報道官によると、救出された負傷者約20人が医療機関で治療を受けているという。正確な事故発生日時や犠牲者数は明らかになっていない。報道官は「少なくとも227人が死亡したと報告を受けている」と述べた。
報道によると、現場では数日前から大雨が続き、地盤が緩んでいた。崩落発生時、多数の採掘者が地下坑道や斜面にいたと伝えられている。土砂崩れを目撃したという鉱夫はロイターに、「雨が降った後に地滑りが発生し、多くの人が生き埋めになった。まだ閉じ込められている人が大勢いる」と語った。
事故現場の鉱山は世界のコルタン供給において重要な地点で、世界生産量の約15%を占めるとされる。コルタンは精錬するとタンタルになり、スマートフォンやコンピューター、航空機部品、ガスタービンなどに使われる耐熱金属として世界的に需要が高い。
この鉱山を含む北キブ州がは隣国ルワンダの支援を受けるM23の支配下にあり、政府軍と衝突が続いている。国連はM23が鉱山資源を反乱に利用していると批判しているが、ルワンダ政府は関与を否定している。M23側は地域の治安維持と少数派ツチ族の安全確保を主張しているが、武力闘争は東部の安定化を困難にしている。
コンゴ東部は鉱物資源に恵まれる一方で、小規模採掘の安全基準が低いことや、100を超える武装集団の存在が深刻な人道・安全保障上の課題となっている。専門家はこうした手掘り鉱山での災害リスクが高く、十分な規制や安全対策が欠如していることが事故の根本的な原因の一つだと指摘している。
今回の崩落事故は国際的な供給網と地域住民の生活が複雑に絡み合う中で発生した悲劇であり、現地では引き続き救援・捜索活動が進められている。
