武装勢力が避難民キャンプを襲撃、11人殺害 コンゴ北東部
CODECOは東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。
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アフリカ中央部・コンゴ民主共和国の北東部イトゥリ州で武装勢力「コンゴ開発協同組合(CODECO)」が避難民キャンプを襲撃し、11人を殺害した。当局が28日、明らかにした。
それによると、事件は同州郊外の避難民キャンプで27日に発生。CODECOの戦闘員が市民少なくとも11人を殺害し、複数のテントに火を放ち、家畜を略奪したという。
国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)の報道官はAP通信の取材に対し、「CODECOが27日早朝に郊外の集落にあるキャンプを襲撃した」と語った。
それによると、殺害されたのは8人の女性と3人の子供。MONUSCOの部隊がCODECO戦闘員を追い払ったという。
CODECOは東部地域に拠点を置く宗教団体。コンゴで最も危険な武装勢力のひとつとされ、複数の大量虐殺に関与したと告発されている。
コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動。そのほとんどが土地や貴重な鉱物などを守るために戦っている。
ウガンダ軍はコンゴ政府との協定に基づき、2021年からコンゴ東部に部隊を展開している。
両軍はISIS系組織「民主同盟軍(ADF)」と戦争状態にあり、イトゥリ州とその周辺で対テロ作戦を行っている。