▽ナイジェリア北部ではボコ・ハラムやISWAPなど、数十の過激派や武装勢力が活動している。
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アフリカ西部・ナイジェリアの北東部ボルノ州にある陸軍基地にイスラム過激派とみられる武装勢力が押し入り、少なくとも16人が死亡した。地元当局が26日、明らかにした。
それによると、戦闘はボルノ州郊外の陸軍基地と前哨基地で24日の午後9時頃に発生。西アフリカ最大のイスラム過激派「ボコ・ハラム」の一派である「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」が攻撃に関与しているとみられる。
ロイター通信は情報筋の話しとして、「ISWAPとみられる過激派は両基地を組織的に襲撃し、装甲車などに火を放った」と伝えている。
この戦闘で親政府民兵の兵士4人が死亡、数人が負傷した。
ロイターによると、過激派の戦闘員少なくとも12人が殺害されたという。
ナイジェリア政府はコメントを出していない。
ロイターは治安筋の話しとして、「過激派が前哨基地を制圧した」と伝えているが、それ以上の詳細は不明である。
AP通信は26日、少なくとも2カ所で戦闘が続いていると報じた。
それによると、空軍の増援部隊が午後10時30分頃に到着し、反撃を開始。多くの戦闘員を殺害したという。軍が基地を奪還したかは不明である。
ナイジェリア北部ではボコ・ハラムやISWAPなど、数十の過激派や武装勢力が活動している。
ボコ・ハラムは西アフリカで最も強力な過激派のひとつであり、その影響力は拡大し続け、隣国のニジェール、チャド、カメルーンでも猛威を振るっている。
ナイジェリア政府とボコ・ハラムは戦争状態にあり、10数年にわたる戦いで3万5000人以上が死亡、260万人以上が住居を失ったと推定されている。