ソマリア首都で爆発と銃撃戦、アルカイダ系組織が犯行声明
国営メディアは武装勢力が情報機関の車両に偽装した車を使い、兵士がこれに気づいて攻撃を撃退し、複数人を殺害したと報じている。
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アフリカ東部・ソマリアの首都モガディシオで4日、激しい爆発と銃撃が発生した。
現地メディアによると、現場は大統領官邸近くの刑務所とその周辺。政府は爆発の数時間前、この近くの幹線道路に設置していた障壁と検問を解除したばかりであった。
AFP通信は地元住民の話しとして、「アルシャバーブの戦闘員少なくとも3人が刑務所のフェンスに突っ込み、自爆した」と伝えている。
この刑務所の敷地内には情報機関の本部がある。
爆発を目撃した住民はAP通信の取材に対し、「本当に怖いです。数か月間、街は平穏でしたが、今また誰もが不安を感じています」と語った。
その後、アルシャバーブが犯行声明を出し、囚人を解放したと主張した。
政府はコメントを出していない。
国営メディアは武装勢力が情報機関の車両に偽装した車を使い、兵士がこれに気づいて攻撃を撃退し、複数人を殺害したと報じている。
幹線道路の障壁と検問所は政府が何年も前に設置したもので、多くの住民が交通や商業を妨げていると批判していた。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつで、2007年以来、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大している。
モガディシュはこの数カ月、地元民兵とアフリカ連合軍の支援を受けた政府軍が中部と南部のいくつかの地域からアルシャバーブ戦闘員を追い出したため、比較的穏やかだった。