◎毎年、多くのソマリア人がより良い機会を求めて危険な旅に出る。
インド洋のマダガスカル沖で先月保護されたソマリアの移民47人が8日、ソマリアの首都モガディシオの空港に到着し、政府関係者に迎えられた。
17~50歳の男女は国旗の色の布で作られた服を着て飛行機から降りた。
毎年、多くのソマリア人がより良い機会を求めて危険な旅に出る。
国際移住機関(IOM)によると、今年に入って、紛争や干ばつから逃れるためにソマリアやエチオピアを出国する移民が急増しているという。
生存者たちはフランス海外県マヨット島を目指して出港したものの、ボートのエンジンが故障し、3週間ほど漂流した後、マダガスカル近海で保護された。
マダガスカルとソマリアの海事当局は先月24日、マダガスカル沖でボートが転覆し、24人が死亡、48人が救助されたと発表したが、それ以上の説明はなかった。
当局は生存者の数を48人としていたが、ソマリアに戻ったのは47人であった。
マダガスカル当局によると、ボートは11月2日、モガディシオ近郊の浜辺から出港し、マヨットに向かったとみられる。マヨットとモガディシオから約1600キロ離れている。
今年4月にはソマリアからイエメンに向かっていた移民船がジブチ沖で沈没し、38人が死亡、22人が救助された。生存者の大半がソマリア人とエチオピア人であった。