◎この168人は先週末、モーリタニア沖で救助されたものの、モーリタニア政府は受け入れを拒否していた。
2022年7月23日/リビア沖、亡命希望者とイタリアの沿岸警備隊(Nora Boerding/Sea-Watch/AP通信)

アフリカ北西部・モーリタニア沖で救助されたセネガル移民168人が本国に強制送還された。スペインメディアが30日に報じた。

この168人は先週末、モーリタニア沖で救助されたものの、モーリタニア政府は受け入れを拒否していた。

国際海洋法は「海上で遭難者を発見した場合、即救助し、最も近い安全な場所に運ばなければならない」と定めている。

スペイン国営テレビはセネガル当局者の話しとして、「168人はスペインの船(沿岸警備隊の巡視艇とみられる)からセネガル当局に引き渡された」と伝えている。

人々はモーリタニア政府が受け入れを拒否したことで行き場を失い、立ち往生していた。

スペインの沿岸警備隊はモーリタニアおよびセネガル当局と連携して、アフリカ北西部に位置するスペイン領カナリア諸島周辺のパトロールを行っている。

同沿岸警備隊の組合はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「168人を乗せた巡視艇は何日も海上にとどまった」とツイートした。

スペイン当局によると、この数カ月、セネガルから出国する移民が急増しているという。カナリア諸島に到達するためにはモーリタニア沖を北上しなければならない。

モーリタニア政府は168人の受け入れを拒否した理由を明らかにしていない。

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