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コンゴ東部で集団埋葬地見つかる、反政府勢力M23が関与か

埋葬地はタンガニーカ湖に面するウビラの郊外で発見され、1カ所には31人、もう1カ所には141人の遺体が埋められていたという。
2022年5月24日/コンゴ、北キブ州ゴマ近郊、国連平和維持ミッションの兵士(Getty Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国東部・南キブ州ウビラ周辺で反政府勢力の撤退後に複数の集団墓地が見つかり、170人以上の遺体が収容された。地元当局が2月28日、明らかにした。南キブ州のプルシ・サディキ(Jean-Jacques Purusi Sadiki)州知事はロイター通信の取材に対し、東部の戦闘が激化する中で、この地域を一時占拠していた反政府勢力「M23(3月23日運動)」の撤退後にこの埋葬地が見つかったと説明した。

埋葬地はタンガニーカ湖に面するウビラの郊外で発見され、1カ所には31人、もう1カ所には141人の遺体が埋められていたという。さらに地元の人権団体はウビラから8キロほど離れた集落でも別の埋葬地が見つかったと報告している。この発見は昨年12月にM23がウビラを一時占領(自主的に撤退)した際の暴力行為と関連している可能性があるという。

M23の広報担当はロイターの取材に対し、埋葬地の存在を知らず、中央政府が偽情報を拡散していると主張した。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は昨年12月、M23戦闘員がウビラで即決処刑を行い、複数の遺体が周辺地域で見つかったと報告していた。HRWは住民や国連関係者の証言を引用し、ウビラと周辺地区で超法規的殺害があったと指摘している。同時にコンゴ政府軍や親政府民兵もM23侵攻前や撤退時に人権侵害を行ったとHRWは指摘している。

M23は昨年初め、東部・北キブ州と南キブ州の大部分を支配下に置き、最大都市ゴマやブカブなどを制圧した。その後ウビラも一時占領したが、米国の圧力を受けて1週間後に撤退し、先月政府軍が同市に再進軍した。M23は依然としてこの地域に残り、戦闘が複数の前線で継続している。

この紛争は豊富な鉱物資源を巡る複数の武装勢力の抗争が背景にあり、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、これまでに700万人以上が国内外で避難を余儀なくされるなど、人道危機が深刻化している。中央政府および国連は隣国ルワンダがM23に武器や兵士を提供していると非難しているが、ルワンダ政府はこれを否定している。

この地域情勢を受けて、国際社会は紛争解決や人権状況の調査を求めているが、実効的な停戦や和平への道筋は依然として見えないままである。調査当局は埋葬地の法医学的な分析を進めるとともに、関係者の責任追及を進める方針を示している。

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