◎事故は首都バマコに近い南西部の金鉱山で19日に発生。崩落時、坑内には100人近くがいたとみられる。
西アフリカ・マリの金鉱山で崩落事故が発生し、70人以上が死亡した。軍政当局が24日、明らかにした。
それによると、事故は首都バマコに近い南西部の金鉱山で19日に発生。崩落時、坑内には100人近くがいたとみられる。
AP通信は軍政当局者の話しとして、「この金鉱山は当局の許可を得ておらず、所有者を探している」と報じた。
アフリカ第3位の金産出国であるマリではこのような事故が相次いでいる。特に遠隔地の無許可鉱山では安全対策が無視され、死者が出ても報告されないことが多い。
軍政の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「今後このような事故が起きないよう、対策を講じる必要がある」と書き込んだ。
また報道官は犠牲者と遺族に哀悼の意を表し、労働者とその近くのコミュニティに対し、自分の命は自分で守るよう要請した。
マリ北部では近年、無許可の金鉱山で得られる利益がイスラム過激派の活動資金になっている可能性があるという懸念が高まっている。
軍政の統治下にあるマリ、ブルキナ、ニジェールを含むサヘル地域における過激派の反乱は10年以上前からマリ北部を実行支配するトゥアレグ人の反乱と同時期に始まった。
国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)は昨年末に撤退任務を終え、全拠点を軍政に引き渡した。