◎マリの軍事政権はロシアとの緊密な関係を維持しており、この2年間で納品されたヘリは8機となった。
2020年9月22日/マリ、首都バマコで行われた駐仏軍に抗議するデモ(Getty Images/EPA通信)

マリの現地メディアは19日、首都バマコ近郊の空港にロシアの貨物機が到着し、軍用ヘリコプター2機と監視レーダーシステムが納品されたと報じた。

マリの軍事政権はロシアとの緊密な関係を維持しており、この2年間で納品されたヘリは8機となった。

国防省の関係者はアフリカニュースの取材に対し、「今後3カ月間で多くのロシア産兵器を受領する」と語った。

マリ軍参謀総長はSNSに、「今回の軍用ヘリ納品は、マリとロシアのパートナーシップが非常に非常に実りあるものであることを示している」と投稿している。

また参謀総長は、「マリ軍は自分たちの力で領土を守る取り組みを進めるために働き続ける」と述べ、駐仏軍の撤退が本格的に始まったことを歓迎した。

仏軍は19日、マリ北部のゴシ基地をマリ軍に正式に引き渡した。

フランスはマリ北部サヘル地域のイスラム過激派組織に対するバルハン作戦を2014年に開始し、マリ、チャド、モーリタニア、ニジェール、ブルキナファソ軍を支援してきた。

しかし、マリで軍事政権が復活したことや、マリ軍がロシアの民間軍事会社「ワグネル」と契約を結び、民間人数百人を虐殺したことなどを受け、マリから部隊を撤退させることとした。

仏軍の報道官によると、部隊はゴシ基地のすべての防御兵器、装備、兵舎などを引き渡したという。

フランスはサヘル地域に最大5500人の兵士を配備し、イスラム過激派組織の取り締まりを支援してきた。仏軍のマリ撤退任務は半年ほどで完了する予定。

仏軍はマリ撤退完了後もその他の西アフリカ諸国で対テロ作戦を維持する。

2021年5月26日/マリ、首都バマコ、暫定大統領に就任したアシミ・ゴイタ大佐(Getty Images/AFP通信)
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