スポンサーリンク
▽陸軍兵士とロシアの民間軍事会社ワグネルの部隊が2日に車両を襲撃し、9人を射殺したという。
アフリカ西部・マリ北部の砂漠地帯、陸軍の兵士(ロイター通信)

アフリカ西部・マリのトゥアレグ族が暮らす北部地域で女性や子供を含む9人が殺害された。地元当局が5日、明らかにした。

それによると、陸軍兵士とロシアの民間軍事会社ワグネルの部隊が2日に車両を襲撃し、9人を射殺したという。

トゥアレグ族で構成される反政府勢力の報道官はロイター通信の取材に対し、「この車両は北部の町からモーリタニアの難民キャンプに向かう途中、襲撃を受けた」と語った。

また報道官は陸軍兵士とワグネルがイスラム過激派を掃討するという名目でトゥアレグ族も一掃しようとしていると主張した。

反政府勢力「アザワド解放民族運動(MNLA)」は別の声明でこの事件の調査を求めたが、「軍事政権が関与しているという証拠は今のところみられない」と述べた。

軍政とワグネルはコメントを出していない。

MNLAはトゥアレグ族の若者で構成され、独自に策定した北部地域の平和・安全・開発のための恒久的戦略枠組み(CSP-PSD)に基づき、「アザワド」という独立国家の建設を目指している。

軍指導部は2021年のクーデターで政権を奪取。旧宗主国フランスとの関係を断ち、ロシアに接近し、その後、ワグネルと契約を結んだ。

ワグネルはイスラム過激派やトゥアレグ族との戦いで軍政を支援している。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(HRW)は昨年12月、軍政とワグネルが一般市民を虐殺していると非難した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク