◎サヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派は地雷と即席爆発装置(IED)を好んで使用する。
国連マリ多次元統合安定化派遣団の兵士(Adrian Wyld/AP通信)

国連マリ多次元統合安定化派遣団(MINUSMA)は19日、マリ中部で地雷が爆発し、平和維持兵2人が負傷したと発表した。

MINUSMAは「ドゥエンツァの西方75kmに位置する集落に向かっていた後方支援部隊が地雷の爆発に巻き込まれ、要員2人が負傷した」とツイートしている。

2人の国籍と身元は明らかにされていない。

MINUSMAによると、この地域では14日にもPKOの車列が地雷に接触し、1人が重傷を負ったという。車列はトンブクトゥからドゥエンツァに物資を運んでいた。

サヘル地域に拠点を置く国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)系の過激派は地雷と即席爆発装置(IED)を好んで使用する。

MINUSMAは今年に入ってから少なくとも9回地雷攻撃の標的となり、セネガル軍の兵士3人が死亡、5人が負傷している。

国連によると、サヘル地域における2012年以降の紛争で死亡した市民は数万人と推定され、数百万人が避難生活を余儀なくされている。

サヘル地域から逃亡した避難民は大陸北部のリビアやチュニジアから船に乗って西欧を目指す。

MINUSMAの要員数は約1万2000人。世界で最も多くの犠牲者を出している国連PKOミッションであり、2013年の創設以来、200人近くがテロ攻撃で死亡している。

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